2月下旬のモスクワの天気と春を祝うマースレニッツァ(日本開催情報も)

2月下旬(2/22~2/28)のモスクワの天気はこのような予報です(tenki.jpより)。

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今の服装のイメージ

昼間はダウンコート(薄手の物含む)を着ている人が7割、ウールコート2.5割、トレンチコート・革ジャン0.5割といった感じです。帽子・マフラー無しの方も増えています。私も今朝はまだ寒かったので、帽子とマフラーをしましたが、昼間はなくても全然大丈夫でした。

でも夜はまだまだ寒いので、暖かくして出かける必要がありますね。

近所の遊歩道の雪もこんなふうにすっかり溶けました。

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ちなみに同じ場所の2月上旬の風景の記事はこちら↓。変化がよくわかりますね。

ameblo.jp

さて今年は2月24日~3月1日が春を告げる伝統行事マースレニッツァで、モスクワでも21日からフェスティバルが行われています。街の中のあちこちでこのようなポスターを見かけます。

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マースレニッツァ(Мaсленица)は別名バター祭り、パンケーキ祭りなどとも呼ばれます。ロシア正教の復活祭パスハ(Пасха)の前の大斎期ヴェリキー ポスト(Великий пост)という精進の期間が始まる前の一週間がマースレニッツァで、この期間は卵乳製品を食べても良いことになっています。

復活祭はイースターという方が聞き慣れてるのに、ロシア正教ではパスハと言ったり、カトリックとロシア正教で日付までも違ったりするので頭が混乱…しかも復活祭は「春分の日の後の最初の満月の後の日曜日」と決まっているらしく、毎年異なる日になるそうです。なので、ますます混乱!

で、こういうことに詳しそうなロシア人の友達に聞いてみました。すると…

【2020年の場合】

  • 2月24日~3月1日 マースレニッツァ(肉類NG、卵乳製品OK)
  • 3月2日~4月18日 ヴェリキー ポスト(肉類・卵乳製品NG)
  • 4月19日 復活祭パスハ

…というスケジュールらしいです。

ヴェリキー ポストの期間は食べ物だけでなく、思考や行動も制限されるそうで(もちろん個人差はあります)、イスラム教のラマダンに非常に似てますね。

さて、マースレニッツァの期間は太陽をイメージするブリヌイ(ロシア風パンケーキ)をたくさん食べて、最後の雪遊びをし(今年はもう雪がありませんが)、最終日には藁人形(イメージは案山子)を燃やします。これは罪の赦しを意味しているそうです。

ざっくり言うとキリストが復活したすっごくめでたい日(パスハ)の前に身も心も清めましょう(ヴェリキー ポスト)。でもその前にたくさん食べ貯めしなくちゃね(マ-スレニッツァ)ということでしょうか。

フェスティバルではモスクワのいろいろな公園でブリヌイなどの食べ物の屋台が出たり、藁人形のワークショップが開かれたりするそうです。私も藁人形を燃やすところを見てみたいなぁと思っています(ちょっとシュールな予感…)。

モスクワのマースレニッツァフェスティバル・WEBサイト
Moscow Maslenitsa Festival

マースレニッツァの詳しい内容はこちら↓の記事でもわかります。ブリヌイを焼いてみたい方向けにレシピも掲載されてますよ!
jp.sputniknews.com

そして、日本でもマースレニッツァのイベントを行うところがあるようです。ご興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか?(コロナウィルスで中止の可能性もあるので、開催状況や参加方法についてはご確認をお願いいたします)

【東京】2月24日(月・祝)IAI Gallery ロシア茶会【ロシアの春祭り】マースレニッツァでブリヌイ茶会 | Japan-Russia News

【東京】2月24日(月・祝)ハレザ池袋 マースレニツァ! - «Лопни, Масленица!» - проводы зимы | Japan-Russia News

【名古屋】2月24日(月・祝)~3月1日(日)ユーラシア食堂さらび 新着情報 | ユーラシア食堂さらび【公式サイト】名古屋市緑区有松絞会館

 

3月1日に藁人形が燃やされる様子がどこかで見られたら、また記事に書きたいと思います!