ロシア人は優しい?優しくない?
モスクワに住む前に私が抱いていたロシア人のイメージは「無愛想」「笑わない」といったような冷たいイメージだったのですが、皆さんはどんなイメージをお持ちですか?
もちろん、ステレオタイプで判断してはいけないと思いますし、実際に住んでみるといろいろな人がいることがわかります。
でも、日本の友達に「で、実際に住んでみて、ロシア人って優しいと思った?」と聞かれることも多いので、自分の経験を元に「はたしてどうなのか?」ちょっと考えてみようと思います。この記事がロシアへ旅行にいらっしゃる方の心の準備に役立てば幸いです。
判断の基準は日常的に見ている以下の3つの項目としました。(あくまで私が見ているとっても狭い範囲での判断ですが…)
- 次に通る人のためにドアを押さえていてくれるか
- 電車の中で席を譲ってくれるか
- 駅の階段でスーツケースを持った人やベビーカーを押している人を見たら、助けてくれるか
次に通る人のためにドアを押さえていてくれるか
これはNOだと思います。男性も女性も基本的にドアは押さえていてくれません。
メトロの駅の入口のドアは、とっても強いバネで開け閉めされているのですが、前の人が押さえてくれないので、通る瞬間にバーンとドアが跳ね返ってきます。ドアを押さえるタイミングが悪いと本当に手首を骨折してしまいそうな勢いです。
そして、私が次に通る人のためにドアを押さえていたとしても、ありがとうと言われる頻度は低いです(涙)
電車の中で席を譲ってくれるか
これはYESだと思います。男性が年配女性に席を譲っている姿はよく見ます。
ただおそらく、電車に乗ってきた年配女性の「席を譲ってくれ」という圧がハンパないんじゃないかなとも思います(あくまで私の印象ですが)。
かつてロンドンに住んでいた時に、年配でもなく妊婦でもない私に席を譲ってくれた男性がいました。私の顔に「なんで譲ってくれるのかな?」という疑問が表れていたのだと思いますが、その男性が一言「だって、あなたは女性だから」と言ったんです。
一瞬で惚れてしまいそうになりましたよー(笑)
イギリス人と結婚している友達に「イギリスの男性は優しくていいね」と言ったら「それは優しいんじゃなくて、席を譲らないのは恥ずかしいことだという教育を受けてるからなのよ」という答えが返ってきたのですが…ロシア人はどうなんでしょうね。
駅の階段でスーツケースを持った人やベビーカーを押している人を見たら、助けてくれるか
これは7対3でYESが多いと思いますが、NOのケースもちらほら見ます。
実は今日もお母さんが階段でベビーカーを引き上げていて、何人も人が通っているのに、誰も手伝わないという場面に遭遇しました(それでこのテーマで記事を書こうと思った次第です)。
まとめ
独断と偏見で書いてきましたが、3項目のスコアが1.7対1.3ということで、(僅差ですが)ロシア人は優しいという結果になりました。もちろん優しさを数字では表すのは難しいと思いますが、感覚的に優しい人が多いなという印象はあります。(初対面が無愛想だから、優しくされると通常以上に優しく感じるのか!?)
ちなみに…「なんでロシア人は無愛想な人が多いのか?」と20代のロシア人女性に聞いたことがあるのですが「初対面の人に笑顔を見せる意味がないし、必要もないから」と言われました。なるほどー、そういう考えなんですね。
文化の違いって面白いですね!
ロシアに住んで驚いたことは他にも…